いわき明星大学

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臨床心理学専攻(修士課程)担当|教授陣の研究分野と内容

臨床心理学専攻(修士課程)

窪田 文子  教授社会科学博士(ミシガン州立大学)

臨床心理学

心理臨床をとおして、ひとが適応的に機能することに関与する内的体験過程に関心を持っている。内的体験にアプローチする方法として、主として動作法や催眠技法を用いている。これらの技法の適用範囲と適用の仕方の検討が研究テーマのひとつである。そのような実践の中から、主体的に体を動かす体験が意味を持つことが確認されてきており、心理療法において「からだ」が果たす役割の検討も研究テーマとしている。また、その「からだ」を操作する主体である「自己」の発達についても検討している。さらに、心理療法の効果の検討とそのための臨床研究法についても関心を持っている。

末次 晃  教授博士(学術)

認知心理学

環境の中で適切に行動するときに、身体各部の動きや姿勢情報がどのように利用されているのかという問題に関心をもって研究してきた。ここ数年は、対象物体の自己中心的な定位において、前庭系や自己受容器系といった身体に関する情報と、視覚や聴覚系といった周囲の環境に関する情報との統合過程の特性について実験的に検討してきた。今後は、「身体」を巡る心理臨床分野の諸問題(例えば、臨床動作法によるストレスマネージメントや摂食障害におけるボディイメージなど)にも、取り組んでいきたいと考えている。

富田 新  教授文学修士

心理学統計法特論

学生相談とスクールカウンセリングを中心に心理臨床活動に取り組んでいる。クライエントを支えるコミュニティのあり方やシステム構築のあり方、また、システムへの介入の仕方などが、現在の主要な研究テーマである。また、応用実験心理学的研究や教育心理学的研究にも取り組んでおり、“現場の実践に役立つ心理学”を目指し、多角的な研究を行っている。

林 洋一  教授文学修士

発達心理学

生涯発達的にみた人格発達とこころの健康に関心を持ち、研究している。臨床心理学においても発達的視点は不可欠であり、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥/多動性障害)などの発達障害を持つ子どもたちの社会的適応に関する研究を行った。また、成人期・老年期におけるこころの健康や生きがい感に関する質問紙調査、配偶者を喪った高齢者の心理的適応に関する研究もある。
さらに、青年期の対人不安や自己評価、自己実現傾向に関する心理尺度を作成した。研究対象は様々であるが、それらに共通する関心は、「人はどうしたら幸せに生きていけるのか」という問題意識である。

山本 佳子  教授博士(文学)

臨床心理学

病院で臨床心理の現場に携わってきた。精神障害・発達障害の方々の「病気や障害の受容」「疾患自己管理のための心理教育」「認知機能障害や生活障害の評価や介入・治療法の研究」を主なテーマとしている。他にご家族への援助や身体疾患を患っている方々のための集団療法にも取り組んできた。また、学生相談にも従事しており、発達障害学生の支援についても研究を行っている。

大島 典子  准教授修士(人間科学)

臨床心理学

これまで病院臨床、小中行動学校におけるスクールカウンセリング、大学での学生相談、企業における産業カウンセリング分野で臨床活動をしてきた。ストレス社会の中、地域で生活する人たちの心のケアという臨床実践の中から「個人がそれぞれ持っている強み」「効果的なコミュニケーション」に関心を持ち、研究を予定している。

大原 貴弘  教授博士(情報科学)

認知心理学

他者の顔や視線などといった社会的な知覚情報の処理について実験的に研究している。特に現在は、他者のあくびによって誘発される「あくび伝染」について研究を進めている。今後は視線と表情の関係や、こういった機能における個人差・性差などについての研究も予定している。

高島 翠  准教授博士(心理学)

知覚心理学

実験心理学の中でも、人の知覚システムや知覚現象に関する研究を行っている。かたちの知覚における図形の提示方位による影響(異方性)などの現象や、図地の成立、錯視現象などについて研究している。また、視覚的に情報を伝えるために有効なデザインなどにも関心をもっている。

名取 洋典  准教授博士(教育学)

発達心理学

主に小学生のサッカーチームを題材に、動機づけの研究を行ってきた。特に、指導者にかけられた言葉による選手の「やる気」の変化について質問紙調査によって量的な研究を続けてきた。また、指導現場での観察を通して質的なデータの収集も行った。チームの中で目標が共有されていく過程に着目しながら、「やる気」を維持する雰囲気づくりの研究を進めている。

佐藤 拓  准教授博士(文学)

社会心理学

欺瞞的コミュニケーションに関する研究を行っている。これまでに、人が嘘をつく際の言語的・非言語的な行動的特徴と、人がどのような行動を嘘だと感じるかについての検討を行ってきた。今後は、嘘や皮肉を認知する能力が適応に与える影響について検討を行う予定である。また、近年は低体重で生まれた子どもとその保護者への支援に関する研究も行っている。

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