いわき明星大学

学部・大学院

物質理学専攻(修士課程)担当 | 教授陣の研究分野と内容

物質理学専攻

岩田 惠理  教授博士(獣医学)

動物行動学、神経生理学、獣医学

動物の示す行動パターンは、環境要因に大きく影響されるといわれている。本研究室では、環境要因、特に社会構造と個体の行動発現様式との関係に着目し、魚類をモデル動物として、行動の発現メカニズムの解明を目標として研究を行っている。

梅村 一之  教授理学博士

生理活性物質の合成、有機合成化学

ペニシリンに代表される抗生物質は、現代の医療現場で欠くことができない重要な医薬品の一つですが、MRSA(メシチリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などの耐性菌の出現と拡がりが大きな社会問題となっています。こうしたなかで耐性菌が出来にくいチオストレプトン系抗生物質(ノシヘプチドやMDL62,879など)や新たな生理活性物質(細胞毒物質や交感神経作動薬など)の合成研究、新規反応の開発研究を進めています。

蝦名 敬一  教授薬学博士、博士(医学)

生物系薬学

本研究室では、種々疾病の病変形成・成立に関与する生体分子の、病態時における機能発現メカニズムの解析、さらには生体分子機能の発現制御法の開発を目指し研究を進めている。現在の研究テーマは、機能性ペプチドを応用した新規抗炎症薬の開発とメタボリックシンドローム改善薬の開発である。

片桐 拓也  教授薬学博士

分子免疫学

全身性自己免疫疾患モデルマウスMRL-lpr/lprのT細胞における異常を種々のキメラマウスの作成により明らかにした。更に、このマウスの異常増幅Tリンパ球の生化学的解析により、src ファミリーキナーゼFyn (p59fyn)の発現が顕著に亢進していることを見いだし、遺伝子ターゲッティング法を用いてFynを発現できないMRL-lpr/lprマウスを作成すると疾患が軽減し延命したことから、Fynが全身性自己免疫疾患治療における標的分子になりうることが明らかになった。FynのT細胞における機能を知るために、Fynの様々の変異遺伝子をT細胞クローンに強制発現して解析することによりFynがT細胞抗原レセプターを介したシグナル伝達に機能していることが判明した。

川口 基一郎  教授博士(薬学)

天然物化学、食品薬学

柑橘系フラボノイドがリポ多糖( LPS )で誘発される腫瘍壊死因子( TNF- α)産生やエンドトキシンショック,さらにネズミチフス菌感染で誘導されるショックを抑制し,関節リウマチの実験モデルであるコラーゲン誘発関節炎( CIA ) の発症および関節リウマチ患者の症状を軽減することを証明した。その後,ブドウ果皮・種子やオリーブ果実から同様の活性をもつ成分を検索している 。

菊池 雄士  教授博士(医学)

免疫学

細菌やウイルスに対する生体防御(免疫応答)の活性化機構やアレルギー反応の抑制機構について、分子レベル、細胞レベルおよび動物個体レベルでの解析を進めている。これらの研究結果を、感染やアレルギーの診断、予防薬(ワクチン)や治療薬の開発に結び付ける事を目指している。

金 容必  教授薬学博士

天然物有機化学、分子生物学

1.新たながん分子標的薬の開発を目的として、低酸素下のがん特有転写因子であるHIF-1αをターゲットに微生物二次代謝産物から新しい分子標的を探索する。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。
2.新しい抗炎症薬の開発を目的として、炎症性刺激によって細胞が生産する炎症性物質の遊離を阻害する化合物の探索を行う。さらに化学構造を明らかにし、生理活性および作用機序を解明する。

櫻井 映子   教授薬学博士

神経薬理学、行動薬理学、環境衛生学

環境要因は、生物に様々な影響を与えている。現在はストレス社会と言われているが、環境要因からのストレスと生体機能の変化の関係を解明する研究を進めている。ストレスにより引き起こされる様々な感情変化や生理変化の機序を解明し、抗ストレス効果のある食事や医薬品を探索する。

中田 芳幸  教授博士(工学)

金属物性・回折結晶学

(1)電子顕微鏡などを用いて、金属・合金の微細構造とその物性との関連性、特に欠陥構造や規則性の乱れが相転移(相変態)にどのような影響を及ぼすのかを調べる。(2)X線吸収微細構造や電子エネルギー損失微細構造の測定および解析を行い、アモルファスの結晶化過程や相転移に伴う特定元素の局所構造変化や電子状態変化を明らかにする。(3)バンド計算により、未知の試料や測定が困難な物質の物性予測、構造予測を行う。例えば、人工格子の磁気モーメントや変位型相転移に伴う原子のずれの予測など。

林 正彦  教授薬学博士

医療薬学部門薬理学

新たな抗ガン作用、抗炎症・抗アレルギー作用を持つ新規物質を探索し、その作用機序の解析・病態モデル動物での評価を行い、医薬品リード化合物として展開している。

松本 司  教授博士(薬学)

腸管免疫学、和漢薬物学

漢方薬に含まれる多糖成分は腸管から吸収されないにも関わらず免疫賦活作用など種々の薬効に関与することが知られている。腸管粘膜表面を広く覆う腸上皮細胞に対する調節作用の観点から多糖成分の薬効発現機序の解明を目的として研究を行っている。

村田 和子  教授薬学博士・博士(医学)

臨床免疫学

免疫とは自己と非自己(病原微生物など)を識別するために高次に制御された生体防御システムであるが、一方、免疫反応の異常はアレルギーや自己免疫疾患などの病気を引き起こす。本研究室では細胞内の蛋白質分解において重要な役割を果たす小胞輸送関連分子の遺伝子改変マウスを用いて、免疫制御ならびに免疫疾患発症制御における小胞輸送の機能解析を進めている。

村田 亮  教授医学博士・薬学博士

臨床薬学

臨床で人体に投与する医薬品製剤の安定性を製剤学および薬物動態学的な面から研究を行っている。種々の投与製剤における主薬の分布について、分析走査電子顕微鏡を用いて観察および解析できる方法を開発し、医薬品の有効性、安全性および使用性の面から適正使用できる医薬品製剤の開発を目指している。

山浦 政則  教授理学博士

分析設計化学

新しい反応の開発と有用な有機化合物の合成という二大テーマを柱にしています。反応では、希土類元素の特性を活用した新しい反応の開発が活発です。さらに、これらの反応を活用して、天然物合成や生理活性天然物の構造活性相関に取組んでいます。

山﨑 勝弘  教授薬学博士

生薬・天然物化学、分析学、社会薬学

  1. 製薬企業において、医薬品製剤の開発を行う場合には、その品質を保証するため、科学的根拠を基に製品の規格試験を設定する必要がある。製薬工場では、その試験法を基に医薬品の品質管理を行っているが、医薬品成分や剤形によっては分析方法の設定が困難、或いは非効率的なものもある。そこで、新たな試験法の設定と、多成分を配合した製剤については同時分析法を確立するなどして、医薬品製造現場における品質の向上に寄与するための研究を行っている。
  2. 生薬・漢方製剤は、天然物である生薬を原料として製剤化され、その品質は主として製品中の指標成分(有効成分)の含有量で評価される。そこで、分析法が未だ確立されていない有効成分についての定量法の開発を行っている。一方、安全性の面では、原料生薬中の残留農薬、異物、有害成分混入の問題があり、生薬・漢方製剤の有効性および安全性を確保するために、生理活性の強い主要な有効成分と、健康被害をもたらす可能性のある有害成分等の迅速・簡便な分析法を確立する研究を行っている。

山﨑 直毅  教授薬学博士

薬化学

  1. 植物塩基、GPCRリガンド等の生理活性を有する含窒素有機化合物の合成(標的化合物志向)
  2. 創薬合成の基盤となる精密有機合成方法論の確立(プロセス志向)をテーマとしている。たとえばカルシウム感知レセプターアゴニスト、NK1レセプターアンタゴニストの光学活性体合成研究では、標的化合物を合成することにとどまらず、新たな精密有機合成の方法論もあわせて確立する「フィロソフィー」を持つ研究に深化させることを心掛けてきた。

【その他】スポンサーがあれば、薬化学に「品」を持たせた「薬品化学」への展開も行ってゆきたいと考えている。

坂本 直道  准教授博士(工学)

材料工学

材料工学とは、望みの特性を持つ材料を設計し、開発する工学の一分野である。本研究室では、エコマテリアル、つまり自然環境に対する負荷の低い材料の創製と性能評価に関する研究を行っている。

佐々木 秀明  准教授博士(理学)

藻類学、微生物生理学

  1. 非好塩性である大腸菌の高塩環境適応機構を、補償溶質の一種であるプロリンの挙動解明を中心に研究している。
  2. 海藻を効率的に分解する細菌類の単離および生理特性の解明とともに、海藻類の季節的消長と分解菌との関係解明をめざして研究を行っている。

角田 大  准教授博士(理学)

生物構造化学

遺伝子であるDNAは様々な要因(化学物質・放射線など)により、損傷を受けている。生体内にはそれらを修復する機能が備わっており、蛋白質がその役割を担っている。それら蛋白質の立体構造を明らかにすることで、修復のメカニズムを分子レベルで解明する。

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