いわき明星大学

授業情報

公開講座(平成27年度)

平成27年度秋季(第56回)公開講座

“社会脳”の進化とその現代での課題
~ ヒトはなぜ“豊かさ”を謳歌できるようになったのだろう ~(2015/11/7)

講師:黒見 坦 先生(前いわき明星大学薬学部教授・東京都医学総合研究所客員研究員)
 
 私達は人の世で生きています。しかし、「煩わしい人間関係が無くなればどんなにすっきりすることだろう」と思ったことはありませんか?それは出来ない相談なのです。なぜなら、ヒトの脳の進化と霊長類の行動の研究から、「この煩わしい人間関係がヒトの脳を進化させ、人が豊かさを謳歌できるようにした」ことが明らかになってきたからです。人間関係を生み出しているヒトの脳構造が”社会脳”であり、その最も重要な機能はお互いの心が読める能力なのです。本講座では、”社会脳”の観点から、解釈を試みます。なお、本講座は第43回春季公開講座”脳の働きと心を考える”(2009年6月)の後篇です。
 

職場における学習
~人は職場において誰から何を学ぶのか~(2015/11/14)

講師:初見 康行 先生(いわき明星大学 教養学部准教授)
 
 人生の「豊かさ」を実現するために、職場での学習や学びを充実させることは大変重要です。しかしながら、人は職場において、誰からどのような支援を受け、何を学んでいるのでしょうか?本講座では、「職場における学習」をテーマに、20代の若手社員が職場の人間関係からどのような支援や学びを得ているのかを考えていきます。現在、一生懸命働かれている20代の方、部下のマネジメントに悩む熟年世代の方など、幅広い年齢層の方にご参加頂ければ幸いです。また、本講座はアクティブラーニング形式(双方向型の講義形式)で実施する予定です。いつもとは違った学び方に興味のある方、参加者同士で話してみたい方など、グループワークを通して、ぜひみなさんにもご参加頂ければ幸いです。職場を通した人生の「豊かさ」の実現について、一緒に学んでいきましょう。
 

コンテナはただの「鉄の箱」ではない?(2015/11/21)

講師:佐原 太一郎 先生(いわき明星大学 教養学部 助教)
 
 社会の国際化が進展してきた背景のひとつに、輸送技術の進歩があります。輸送技術の飛躍的な進歩によって、速く遠くまで人やモノを運ぶことが可能となりました。
 本講座では、まず、国際的な海上輸送の技術に着目し、なかでも、コンテナが果たしてきた役割と貢献について取り上げます。コンテナの導入は海上輸送のスピードアップと効率化を可能にし、家具や家電製品等、日常必要となる物資の荷動き量を増加させました。
 次に、海上輸送に使われているコンテナが、投資の世界でも活躍していることを紹介します。投資対象として機能するコンテナの新たな一面を解説します。
 一見するとコンテナはただの「鉄の箱」です。しかしながら、その「鉄の箱」は実は我々の暮らしの”豊かさ”を下支えしてくれています。コンテナが果たしている役割とその魅力についてお伝えします。
 

平成27年度春季(第55回)公開講座

医療事故調査と裁判の実態 その問題点
~ 真相究明にはほど遠い手続きをいつまで続けるのか ~(2015/6/20)

講師:安福法律会計事務所 安福 謙二氏
 
 真実を知りたい。同じような事故を起こさないで欲しい。予期しない不幸な転帰に至った医療事故が起こるたびに、患者さんや亡くなられた患者さんのご遺族から声が上がる。
 何故、助けられなかったのか。医療者もまさに同じ思いである。医療事故調査委員会が立ち上げられ、その結果が公表されることも多い。
 そうした中、損害賠償の訴え(民事裁判)が、或いは、警察の捜査が始まることも珍しくはない。しかし、事故調査委員会の結論や裁判所の判決で、真相は明らかにはならない。現状の事故調査制度や裁判では、真相を究明することは不可能である。個人責任を糾弾する制度では、未来への希望にも、科学(医学)の進歩にも一切繋がらないのである。
 

震災と医療過疎を衝く(2015/6/27)

講師:福島県立医科大学 地域産婦人科支援講座教授 本多つよし氏
 
 平成23年3月11日、後に東日本大震災と命名される大地震が宮城県沖を震源として発生した。マグニチュード9.0の地震は、前代未聞の人的災害ともいうべき東京電力福島第一原子力発電所の爆発という副産物を生み出した。その結果として、大量の県民大移動が起こり、いわきでは人口の流入が今でも続いている。
 一方、県内における医療地図は塗り替えられ、特に以前より叫びにも近い形で発せられていた産婦人科医不足は加速度を増した感がある。幸いにも放射線の洗礼を免れたはずのいわきにおいても、ドミノ式に医師確保の困難さが降りかかってきた。この現実をいかに改善させていくか、いわき市民の方々と一緒に考えていきたい。
 

「地域医療」を取り戻す ~ 公的医療保険制度と大災害 ~(2015/7/4)

講師:日本医師会常任理事 石井 正三氏
 
 日本では、いつでも、どこでも、誰でも適切な医療を受けることができる公的医療保険制度によって、全国津々浦々の「かかりつけ医」を中心に日々の診療が行われています。世界を見渡してもこのような国は少なく、国際的にも高い評価をいただいています。
 しかし、そうした「地域医療」を破壊してしまうのが、大災害です。東日本大震災では、日本医師会は、全国の医師の力を結集して、災害医療チームを被災地に派遣して継続的な支援を行いました。災害対策の最終目標は「被災地に『地域医療』を取り戻すこと」です。日本は、再び大震災が起こる可能性が高い国ですが、東日本大震災の教訓を大切にしながら、これからも取り組んでまいります。
 

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