日本宗教の社会学 第 12 回講義(12/ 20)

講義総目次

日本人のエートス

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エートスとは
Ethosはギリシャ語で道徳的理性、Pathos(パトス)の対照概念
人の行動原則、生活態度、精神的生活、そして特に倫理的生活態度を意味する
エートスと倫理の区別
ウェーバーははじめ経済倫理という言葉を用いたが後にエートスに改める
それは倫理的生活態度と倫理的教説を区別するため
エートスは存在しているもの(Sein)
倫理は存在すべきもの(Sollen)
エートスは経験科学の対象、倫理は規範学の対象
日本人のエートスは封建社会のエートス
(1)人的忠誠心=タテの人間関係
(2)名誉感情=恥を重んじる
代表的日本人論
タテ社会(中根千枝)
恥の文化(ルース・ベネディクト「菊と刀」)
甘えの構造(土居健郎)
タテ社会の構造
直接接触的人間関係によるヒエラルキー(序列)形成
合理的即時的な西洋の官僚ヒエラルキーと区別
場の共有(家や会社)人間の上下関係、人的忠誠心、個人的つながり
封建的性格
自由意志による人間的忠誠心
人情よりも義理を優先
具体的人間に対する義理
人間関係のないところに責任なし
責任観念の欠如
アメリカのヨコ社会
自主団体(資格による自発的選抜団体)
序列を作らない(メンバー同士は平等、対等)
協定(自発的合意)による合理的秩序形成
ルールや理念への忠誠
プロテスタント(ピューリタン)のセクト社会に起源
教会はタテ社会=制度団体
日本の恥文化
礼儀(エチケット)による社会的名誉の追求
身分名誉感情
汚名挽回は切腹か仇討ち
外面的品位
審美的価値基準
敬語やあいさつ、贈り物の発達
格好良い、上品、優雅
汚い、下品、はしたない、ひんしゅく
審美的文化(華道、書道、俳句、短歌)
人間関係による外からの行動規制
直接接触的人間関係が及ばない所では行動の規制が働かない
無関係の外に対する傍若無人(旅の恥はかきすて)
二重倫理(内と外)
行動の基準が内(自分)でなく外(他人)にある
建て前と本音
自発性、主体性の欠如現世適応倫理
外の秩序や価値への適応(内的統一性の欠如)
ピューリタンの罪文化
内面的尊厳感情
自己の「存在」でなく「使命」に対する尊厳
神と良心の命令にたいする忠誠
罪意識
良心に反する言動)
自分の存在は罪にだらくした人間
神の意志や命令にたいする不従順
現世変革倫理
自分の使命は神の命令を守り、神の栄光を現すこと
罪にだらくした現世の変革が使命
日本人の甘えの構造
Anatomy of Dependence
日本人の依存精神
身内に対する依存
母の子に対する溺愛
所有物(オモチャ)としての身内
独立した個人としての人格観念の欠如
訓練の欠如
人間の自然的状態の肯定
独立心の欠如
無責任の構造
ピューリタンの孤立の構造
救いにおける内面的孤立化
神のみに依り頼み、他人に依存しない
預定恩恵による救いの帰結
救いの確証は倫理的合理的行為によって知られる
独立精神。、統一倫理
ピューリタンにおけるきびしい家庭教育
罪にだらくした人間観からくる訓練
神に対する統一的生活態度
個人主義、セクトの資格審査=自らがその資質を証明しなければならない
日本人とピューリタンの対比
人間関係中心主義vs 神関係中心主義
中国との違い
親子の孝(ピエテート)よりも主従の忠
君主に対する制度的従順か自発的従順か
学者的名誉でなく武士的名誉

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