2001年 9月 22日 改訂 

日本宗教の社会学 シラバス

講師: 村上守行

1. 科目

宗教社会学 Sociology of Religion (2単位)
2001年度後期、2001年9月27日〜2002年1月17日
毎週木曜日4限(午後2時40分から4時10分)
3−203コンピュータ教室(変更の可能性あり、教務課掲示板をチェック)

2. 概要 

宗教社会学とは「社会行為として現れた宗教に関する学問」です。言い換えれば、個人の主観的意味が込められている実際の社会行為の中に宗教はどのような関わりをもち、そして宗教はどのように人の社会行為を動機づけ、社会や文化の形成にえいきょうしているのかを研究する学問です。宗教社会学は約80年前、ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーによって確立されました。今日にいたるまで彼の業績を越えるものは現れていません。ウェーバーの厳密で一義的また体系的概念構成と、世界宗教への歴史展開的また比較類型的な適用は、宗教と社会に対する新たなる理解の領域を切り開きました。

本講義ではウェーバーの基本概念と視点を日本宗教に適用することを試みます。日本の宗教を歴史展開的また比較類型的に理解することを講義の目的とします。したがって「日本宗教のウェーバー社会学」講義となります。

3. 聴講生、部外者歓迎

いわき明星大学の内外を問わず、他学科、他学部、社会人の方、主婦から老年の人まであらゆる人の聴講を歓迎します。講義は初心者にも理解できように心がけます

4. テキスト(講義時に配布またはプリントアウト予定)

マックス・ウェーバーからの抜粋テキスト(コピー)

「宗教社会学」(自然主義と象徴主義、呪術、祭司、預言、教権制、神義論)
「宗教社会学論選」(カリスマ、宗教と政治、)「儒教と道教」(呪術カリスマと軍事カリスマ)「支配の社会学 II」(天皇について、古代日本の支配)、「ヒンドゥー教と仏教」(日本)

日本の社会と宗教に関する抜粋テキストおよび資料(コピー)


「魏志倭人伝」「隋書倭国伝」「歎異抄」「開目抄」「無教会について」

「高地性集落分布」「屈葬」「埴輪」「箸墓」「古墳の分布」「鹿島神社の分布」
本居宣長の神の定義、「記紀神話における神観念」

5. 参考書

マックス・ウェーバー「宗教社会学」(創文社)\ 4500
  本講義のメインテキスト。非常に難解です、わかるまで何度もアタックして下さい。講義はこれを解きほぐし、日本宗教に関係する中心概念のみを説明します。

マックス・ウェーバー「儒教と道教」(創文社)\ ?
  呪術カリスマと軍事カリスマ

マックス・ヴェーバー「宗教社会学論選」(みすず書房)\ 2300
  ウェーバー宗教社会学の序論、中間考察、儒教とピュウリタニズムが入っています。

マックス・ヴェーバー「支配の社会学 II」( 創文社 )\ ?
  。

あぶくま守行(村上守行)「日本人のエートス」(私家版)¥500
「タテ社会」「甘えの構造」「恥の文化」に代表される日本人の性格(生活態度)をウェーバーの宗教社会学によって分析した、私の手書き論文のコピーです。研究レポートの参考にして下さい。

6. 単位(Credit)の評価基準

1 研究レポートまたは期末テスト 60〜70%

研究レポートか期末テストのどちらかの自由選択を認めます。両方をやりたい場合は成績のよい方の結果で評価を決めます。研究レポートは「宗教社会学に対する貢献度または取り組み度」で評価しますが、期末テストは「ウェーバー宗教社会学に対する理解度」で評価します。

A. 研究レポートの題(テーマ)は「宗教社会学に関する自由研究」です(何をどのように書いてよいのかわからない人は個別に相談を受けます。)パソコンやワープロなどによって印刷されたA4判用紙に8枚以上(3000字以上)の分量が求められます。調査、研究、作成に十分な時間を費やす必要があります。書き始める前にアウトラインを講師に示してアドバイスを受けると、さらに研究レポートが深まると思います。レポート提出期限は2月7日です(期限を遅れると、年度末の成績提出に間に合いません。ただし、来年度に評価を受けても構わない人は2002年3月26日が提出期限)。

B. 期末テストの出題範囲は講義で論じたことと配布したテキストおよび資料です。期末テストでよい成績を得るためにはウェーバーのテキストに対する十分な理解が要求されます。再試は行いません。

2 宿題、小テスト、授業参加 30〜40%

講義の不足を補うため宿題(レポート用紙1枚程度)を出すときがあります。また、ペーパーや口頭による、前回までの確認テストを行うときがあります。講義ノートやメモによって復習しておくことが要求されます。授業への参加としては質問や態度などを考量します。