世界宗教の社会学入門 第14 回 (2003/01/15)
支配と宗教
テキスト:ウェーバー「支配の社会学 II」p. 524-660
1.支配の基本コンセプト
支配とは「命令に対する服従が見いだされる可能性」
力とは「自らの意志を他人の行動に貫徹する可能性」
権力とは「正当化された命令を強制する力」
政治権力とは「物理的強制手段を用いる権力」
宗教権力とは「心理的強制手段を用いる権力」
国家とは「物理的強制手段の独占を正当化した制度的支配団体」
教会とは「心理的強制手段の独占を正当化した制度的支配団体」
支配団体とは「正当化された秩序を経営する制度団体」
制度団体(強制団体)とは「成員の意志とは無関係な指令による団体」
自主団体(任意団体)とは「成員の自由意志に基づいた協定による団体」
団体とは「指導者によって秩序を維持する社会関係」
2.支配における政治と宗教の関係
A. 一元的支配(一人または一団体が政治権力と宗教権力の両方を支配)
(1)祭政一致支配(皇帝教皇主義)
政治権力者が宗教権力も自らの手に治める(従属させる)支配。
例:古代日本、古代中国、ローマ帝国、ロシア帝国、
(2)神権政治支配
宗教権力者が政治権力も自らの手に治める(従属させる)支配。
例:ムハマドの帝国、ダライ・ラマのチベット、カルヴァンのジュネーブ
B. 教権制(政治権力と宗教権力が二元的妥協的に支配)
例:中世ヨーロッパ(ローマ・カトリック教会と神聖ローマ皇帝)
C. 政教分離(政治権力と宗教権力の分離・制限)
起源:アメリカ合衆国のプロテスタント・セクトから発生・成立