ウェーバー社会学とは
社会学の定義
「社会行為を意味解釈によって理解し、その過程と影響を因果的に解明する科学」
a. 社会的とは「他人の行動に向けられていること」
b. 行為とは「主観的に意味のある行動」
c. 社会行為とはしたがって「他人に向けられた主観的に意味のある行動」。一方、社会現象という場合は意味のない行動も含む。
意味解釈の方法
a. 意味解釈(価値分析)とは「行為における価値関係を解明すること」
b. 合理的行為は目的と手段のカテゴリーによって意味解釈
c. 情的行為は共感的想像(感情移入による追体験)によって意味理解
1. 自らの感情や価値から一時的に離れて、相手の感情的状 況にたって理解する
2. 理解することは相手の行為や価値を肯定するのではない
3. 人は他人の行為に同意出来なくても理解することが出来る
d. 意味解釈は自明性を追究する
e. 価値関係の分析が仮説を方向付け、構築する
内面的社会学
社会行為の科学とは個人の主観的な意味を理解する内面的な社会学。一方、社会現象の科学とは構造、組織、機能、制度といった外面的な社会学。たとえばヒトラーの支配を内面的な社会学は「カリスマ支配」ととらえ、外面的な社会学は「民主制」ととらえる。
理念の社会学
理念の社会学は行為の独自性、特に人の世界像や精神に焦点を当てる。一方利害の社会学は行為の規則性、特に社会構造に焦点を当てる。たとえば近代資本主義社会の独自性はプロテスタンティズムの理念に由来するが、資本主義社会の規則性は利潤追求の利害に原因する。
a. 社会科学の最も重要な課題の一つは「社会生活の発展におよ ぼす理念の歴史的力です」 。(「社会科学と社会政策にかかわる認識の客観性」34ページ)
b. 「社会科学の本質的な任務の一つは理念を解明して精神的に理 解させることです」(「社会科学と社会政策にかかわる認識の客観性」33ページ)
c. 理念の世界像と利害のダイナミックス
「人の行為を直接支配するものは(物資的ならびに観念的)利害であり、理念ではありません。しかし「理念」によって作り出された「世界像」はきわめてしばしば切り替え手として軌道を決定しました。そしてその軌道の上で人間の行為が利害のダイナミックス(動力学)によって展開されてきたのです」。(宗教社会学論選 58ページ)